一般財団法人 STVグループみらい財団

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「STV“高校ブンカ部”応援プロジェクト」について

企画趣旨

高校の文化系の部活動=いわゆるブンカ部は、運動部に比べると注目される機会が少なく、中には予算や部員の減少で活動の維持に苦労しているところもあるのではないでしょうか。

そうしたブンカ部の中には、郷土の調査・研究や伝統文化の継承など地域に根ざした活動や、他にはない特色ある活動に取り組んでいるところがあります。

当財団は、将来地域の文化を担うであろう高校生たちの、そうした他とは違う活動に取り組んでいるブンカ部を応援する企画を2015年より実施しています。

2023年度の応援先8校決定しました

2023年10月初旬、選考委員会が開催され、下記8校が今年度の応援先に決定し、このほど応援備品を贈呈しました。

<2023年度 応援団体>(五十音順)

■市立札幌みなみの杜高等支援学校 音楽部
 <贈呈備品> 楽器(ベース・ギター)

通常の部活では「吹奏楽部」「軽音楽部」「ダンス部」など、音楽の範囲が定められていることが多いのですが、
その様な範囲を取り除いて「音楽部」として音楽のジャンルや形態にとらわれず、活動をしています。
年末に校内で行うライブでは、企画や練習、準備から本番の司会や照明など、すべて部員たちで進めています。
今年度から生徒の要望により、夏にも「サマーフェス」と称し、ライブを開催。2023年1月には、北海道吹奏楽フェスティバルに参加しました。

<部員代表のコメント>
応援プロジェクトに選んでいただきありがとうございます。
今まで、弦楽器を挑戦したい部員がたくさんいましたが、楽器の数が少なく、思うように練習することができていませんでした。
今回、寄贈していただいたギター、ベースで、校内のライブなどみんなで新しい曲に挑戦していきたいです。
また、これからも部員のみんなで音楽を楽しんで活動していきたいです。

■北海道大谷室蘭高校 美術部
 <贈呈備品> 画材(キャンバスロール)

高文連全道大会へ毎年参加し、2020年・2021年には、全国高等学校総合文化祭へも出品しています。
入学式や吹奏楽部公演でのライブペインティングや、2020年から毎年地元の総合病院で作品展示を行い、好評を博しています。
また、2022年からは地元密着を掲げて活動するアイスホッケーチーム「室蘭スティーラーズ」とタイアップし、
部員が全26選手を描くシーズンポスターを制作したり、ホームリンクに選手画作品の展示をしたりと
「スポーツと美術」のコラボレーションで地域を盛り上げる活動をしています。

<部員代表のコメント>
 この度はキャンバスロールを贈呈頂きありがとうございます。
これまでは、部員全員のキャンバスが買えず、古い作品を塗りつぶして絵を描いてきました。
新品のキャンバスを目の前にすると、より良い作品が描けそうな気がします。大切に使っていきたいです。

■北海道高等聾学校 美術部
 <贈呈備品> 画材(絵具ほか)

聴覚障がいのある生徒を主な対象とする特別支援学校としては道内唯一の学校です。
2021年度は高文連大会で全国推薦候補作品、2022度も全道推薦作品に推挙され、
全国レベルのコンテスト(SEIKA AWARD 2023)での入選も果たしました。

<部員代表のコメント>
 この度は、大変お世話になりました。
いただいた画材のおかげで、部員皆、より積極的に作品制作活動に励むようになりました。
高等聾学校美術部は、自由が特徴です。みんな描きたいものを自分の描きたいように描いています。
かつ、「自由」と書いてはいますが、それは、確かな技術力と志が背景にある自由であり、それを「個性」と呼ぶのだと思います。
その個性が光るよう、頂いた画材を正しい方向に向かって活用していきます。
次回出品予定の大会に向け、何とか入賞できるように頑張りたいと思います。このたびは本当にありがとうございました。

■北海道札幌北高校 家庭クラブ FHK
 <贈呈備品> ノートパソコン

北海道庁立女学校として創立された1902年に家庭クラブFHK(Future Homemakers of Kita high school)を発足。
2018年度から部活動として新たなにスタートしました。
「全国高等学校家庭クラブ研究発表大会」「持続可能な世界・北海道高校生コンテスト」「SDGs Quest みらい甲子園北海道大会」など
各大会への入賞を複数年にわたり果たしています。その他「子ども食堂への食事提供」「校内向けアンコンシャスバイアスセミナー」
「JICA北海道へのフェアトレードに係る調査」など幅広い活動も行なっています。

<部員代表のコメント>
 この度は、応援先に選んでいただきありがとうございました。
私たちは、来年夏に神奈川県・鎌倉で行われる、全国高等学校家庭クラブ連盟研究発表大会への出場が決まりました。
寄贈していただいたパソコンで、発表の柱となるパワーポイントを作りたいと考えています。
鎌倉大会で良い結果を残せるよう、部員一同これからも頑張っていきます!

■北海道札幌啓成高校 新聞局
 <贈呈備品> ノートパソコン

1966年開校以来、50年以上活動を続けています。
その間、全道の高校生新聞の発展のため、途切れることなく新聞制作を実践してきています。
創部以来、全道新聞コンクールでの入賞や最高の賞である「総合賞」に10年以上連続で入賞するなど、
より良い新聞を発行し続けるため活動をしています。今年度、発行号数が200号を迎えました。

<部員代表のコメント>
 この度は応援備品をいただきありがとうございました。
新聞の紙面や、記事を作成するときにパソコンを使用していましたが、機材の老朽化などで、
フルパワーを出せるパソコンがほとんどなくなってしまっていました。
そのため、今回このような機会をいただき本当にうれしかったです。今後の新聞製作に活用していきたいと思います。

■北海道札幌工業高校 ロボット研究部
 <贈呈備品> ノートパソコン

2012年度に創部。毎年、高校生ロボット相撲大会(全日本ロボット相撲大会 高校生の部)に参加しています。
コロナ禍による未開催年を除き、ここ6年ほどは連続して地区大会で優勝・準優勝など上位入場を果たし全国大会へと出場しています。
特に2019年度には、北海道の高校としても定時制高校としても最高レベルの、全国4位入賞を果たしています。
 また、2020年度にはこの実績を評価され、全国工業高等学校長協会より表彰されました。

<部員代表のコメント>
 この度の応援備品の贈呈、本当にありがとうございました。
これまでの古いパソコンでは行えなかった、部活動紹介資料の制作や、ロボット相撲大会動画の確認など、沢山活用させて頂きたいと思います。

■北海道静内農業高校 草花研究班
 <贈呈備品> 温湿度記録計、節水流量計

2021年に創部。地域産業の特色であるデルフィニウム【キンポウゲ科 和名:オオヒエンソウ(大飛燕草)】について研究しています。
昨年はデルフィニウム生産者の所得向上のため、赤色LEDランプを利用した栽培について研究を行い、生産者、町の花卉実験センターの職員へ成果発表しました。
2023年度は、JAみついしの花卉生産部会に参加した際に聞いた輸送中の花の傷みが品質を下げてしまう課題について研究しています。

<部員代表のコメント>
 この度は応援備品をいただき、心から感謝申し上げます。
私たちは地域の花き生産者がより良い農業ができるような活動に励んでいます。
応援備品を活用し、デルフィニウム輸送に関わる問題の解決に挑戦します。

■北海道松前高校 書道部
 <贈呈備品> 半紙

書道による町おこしに特に力を入れている松前町で、地元のお祭り(さくらまつり、鮪まつり等)や函館美術館での書道パフォーマンスを通じて、
地域を書道で盛り上げるために日頃から精力的な活動を続けています。
また、高文連全国大会においては、2020年度には文化庁長官賞(実質全国2位)、2023年度は文部科学大臣賞・奨励賞(全国1位)を受賞しています。


<部員代表のコメント>
 この度は、応援団体に選んでいただきありがとうございました。
私たちの住む松前町は、書道教育が盛んな街です。
ご支援いただいた備品を活用して、今後とも練習に励み皆さんを感動させられるような作品を届けられるように頑張りたいです。