2019年度の応援先の募集は既に終了しました。
応募数は過去最多の23校33団体でした。ご応募いただいた皆様にお礼を申し上げます。
厳正なる選考の結果、下記の10団体を応援先として決定しました。各応募団体の活動内容が多岐に渡り魅力に富んだものでしたので、応援先団体数も過去最多となりました。
<2019年度 応援団体>(五十音順)
■札幌日大高校 科学部
2011年創部。国際的に活躍する次世代の傑出した科学技術者を目指し、学校で学習する内容を超えた高水準の課題研究に取り組む部員から、小学生とともに行う実験・工作を通して科学の素晴らしさの共有を目的とする部員まで、各自様々な目的を持って取り組んでいるブカツ。部員が主体的に国内外の企業、研究機関、および大学等とテーマごとに連携して研究を進め、多くの学外機関と課題研究を通じた親密で継続的な交流を展開しています。全国高等学校総合文化祭 物理部門優秀賞ほか、学会発表等で最優秀賞を授賞するなど全道大会でも多数の受賞歴がありますが、実験室には簡単な測定装置もなく、ゴミ同然の部材を集めて実験を行うなど、苦労をしています。「検流計付きの地磁気力発電機」と実験材料の抽出に「IH圧力鍋」を用いることで、身近な材料を使って簡単に地磁気の測定を行うことができるようになり、地球温暖化問題などに興味・関心をもってもらえる教材開発ができるようになるのが応募の動機でした。
部長さんへ目録を贈呈
地磁気力発電機は大きな箱でした!
部員の皆さん
■北海道池田高等学校 吹奏楽部
今年創部50周年。全道大会36回出場、全国大会2度出場。コンサート形式の演奏会の他に、今や全国に知られる元祖「ダンプレ(ダンス&プレー)」スタイルで福祉施設などの訪問演奏や、被災地のチャリティ公演で笑顔の演奏を届けています。厳しい予算の中、外部公演の際に使用しているベースアンプの出力が弱いのと、ボーカルマイクとアンプの経年劣化を改善したいとの希望がありました。
目録贈呈式
目録を手に記念写真
顧問の先生と部員のみなさん
■北海道遠別農業高等学校 フラワーデザイン部
2015年~2019年の全国高等学校フラワーアレンジメントコンテストに4年連続出場。フリー作品はゼロから生み出していくので、自分が作りたいものを形に表現することは簡単ではありません。何度も練習を重ねていくうちにアイディアが思い浮かぶこともありますが、短い期間に作品の完成度を上げるため、日々練習を続けています。しかし花は高値なため、たくさん練習するためにとてもお金がかかります。またアレンジメントには音楽が伴いますが、練習時に使うラジカセと、切れ味の落ちたフラワー用ハサミを新しくしたいという希望でした。
部員のみなさんと校長先生、顧問の先生
贈呈品と作品を前に
フラワーアレンジメント
■北海道帯広三条高等学校 放送局
2014年にNHK杯ラジオドキュメント部門で全国優勝1回、準優勝2回。また全国総合文化祭でも全国最上位賞を3度受賞。校内では球技大会や学校祭、見学旅行などの記録活動をしています。また、学校説明会では学校生活の一年間をまとめたDVDを作成・上映しています。単にラジオ番組やテレビ番組を作って終わらせるのではなく、その後も関わったテーマについて外部との協力・支援・啓蒙活動を続けています。今回、故郷の自然を記録するための機材として水中撮影可能なドローンまたはウェアラブルカメラを希望しました。
部員のみなさんと顧問の先生
これが水中用ドローン!
然別湖の水中映像を撮るそうです!
■北海道札幌北高等学校 書道部
高校生にとって国内最大・最高の舞台「書の甲子園」。同校書道部はこれまで全国準優勝2回、北海道ブロック優勝4回の成績をおさめていますが、悲願は「団体優勝」。大会で用いる全紙サイズ(70cm×140cm)の大きな紙での出品に向けた練習が欠かせないものの、紙代・墨代の費用が多くかかるのが悩み。今回、学校の補助と部費でも賄えないラシャ製の下敷と大筆を応援品として希望しました。
贈呈式の様子
部員のみなさんと校長先生、顧問の先生
贈呈品の大筆を手に
■北海道白樺高等養護学校 太鼓部
道内各地から集まった生徒が寄宿舎で生活しながら活動を行っている同部は、平成5年頃に創部されました。部員たちはリズムや動きを合わせるのにとても時間がかかりますが、地域の和太鼓チームの方に指導をいただいたり、動画を見て演奏フォームの研究も行っています。練習は週2回と限られる中、曲を覚えるために顧問の先生手作りの楽譜を使い、自宅や寄宿舎で歌いながら膝を叩いての自主練習にも取り組んでいます。市内の町内会、施設、企業、福祉施設などで多数の演奏活動を行い、演奏依頼も多く舞い込んでいます。しかし演奏時はジャージとTシャツ姿のため、太鼓演奏にふさわしい姿でのパフォーマンスをするための衣装を希望しました。
部員のみなさんと顧問の先生
迫力の演奏を披露してくれました
早速、衣装を着てのステージ
■北海道函館工業高等学校 ものづくり同好会 ロボット部
工専や大学で盛んなロボット製作に高校生が取り組むブカツとして、ものづくり愛好会の中にロボット部門が誕生。今年学校に導入された3Dプリンタと卓上加工機を活用することで製作力を高めたいものの、授業用の機械のため、ブカツ用の材料や刃物がなく、コンクールにむけたロボット製作に費用面で苦戦しています。4年前に高校生の大会に全国大会出場していますが、それ以来の出場に向けて製作環境を改善するため、3Dプリンタの部材と、ブカツ用の加工機の刃物を希望しました。
部員のみなさんと校長先生、顧問の先生
パソコンで製図→3Dプリンターで造形
3Dプリンターの前でフィラメントを持つ部長さん
■北海道美深高等学校 写真部
昭和36年創部。全道大会最優秀賞経験も。町の広報誌の表紙をはじめ、地域の写真を撮影し各所に提供、町内で展示を行うなどの地域貢献を意識しています。地域の様々な団体から写真の提供や展覧会の依頼も届きます。しかし良い写真を撮るための機材に不足しており、一眼レフカメラは部のカメラを部員同士で使いまわし。プリンターも老朽化しています。写真の評価には撮影技術のほかに機材の優劣も関係があるため、歯がゆい思いもしており、最新のプリンターを希望しました。
部員のみなさんと校長先生、顧問の先生
A3用紙にも印刷できる本格的なプリンター
印刷した自分の作品を見せてもらいました
■北海道鵡川高等学校 恐竜研究同好会
地元で「むかわ竜」の全身骨格が発掘されたのを機に設立。この「世紀の大発見」に積極的に関わりたい思いと、高校生の力でむかわ町を盛り上げたいという思いで、各種イベントで恐竜の町むかわのアピールを目指しています。地元で化石採取に取り組んでいますが、化石のクリーニングに必要な専門道具を買うには、発足間もない部の予算では足りずに苦戦しており、化石クリーニング用のエアコンプレッサー式の道具一式を希望しました。
エアコンプレッサーと部員のみなさん、先生方
穂別博物館の学芸員さんから使い方を教わる
化石のクリーニング作業
■北海道羅臼高等学校 らうす創作料理プロジェクト
2013年創部。栄養豊富な世界遺産「知床」の海をもつ羅臼。その地元の海産物を使ったメニュー開発を通じた町おこしに取り組んでいます。高校生チャレンジグルメコンテストIN HOKKAIDOで大賞4回、準大賞1回の実績があり、特に創設1年目に開発した「らうす大漁焼き」を町の名物にすべく、様々なイベントに出展するための店舗用備品を希望しました。
部員のみなさんと先生方、町教委の方
東京・世田谷で「らうす大漁焼き」を販売
町のシンボルマークを使った「らうす大漁焼き」